DQ11BGMランキング

新曲と過去作曲でそれぞれ。

新曲

今回の新曲もいい感じだったと思う。
すぎやまこういちは年を取って才能が枯れたといわれるが、新曲を聞く限りまだ行けると思う。
今回は敵サイドのBGMで良曲が多い印象。

1位 暗黒の魔手

主に敵キャラが出てくるシーンで使われる曲。 一番印象に残っているのが命の大樹でのあのシーン。
仲間が全員揃ってオーブを集めきっていよいよ…というシーンで一気に絶望感に叩き込んだ演出は今作で一番好きなシーン。
そのあとも六軍王やウルノーガのテーマとして出番が多く、強敵との戦いという印象が素晴らしい。

2位 希望はいずこへ

世界崩壊で絶望に叩き込んでからの、最後の砦で流れるこれ。 多くの人命が失われ世界は絶望に満ち溢れている中、残された人々は生き残ろうとわずかな希望を探している。
そんな状況にぴったりの曲で、プレイヤーが最後の砦にたどり着いた時に流れる曲がこれ。
真の敵である魔王が登場してから流れるというシチュエーションは、DQ3アレフガルドに到着した時を思わせる内容で、本当に最高だった。
アレフガルドのメロディは「勇者の挑戦」で勇者の勇ましさ・力強さを表現するために使われているのに対し、この曲では勇者の敗北・絶望を表現しているという構成のうまさも完璧。

過去作アレンジの使い方がすごくうまいと思いました。

第3位 果てしなき死闘

ボス戦BGM。 出番がちょっと遅いけど、テンションの上がる王道感あるボスBGMになってる。
どのボスにも似合うし、強敵と戦っている感が強くて好き。
スピード感と強敵感を併せ持つボス戦BGMはDQ5の「戦火を交えて」以来じゃないかな。

4位 破壊を望みし者

ラスボス1形態目のスピード感あるBGM。
聞く機会が少ないのが残念。
暗黒の魔手のアレンジの気もするんだけど、よくわからない。

5位 時の祭壇

流れる瞬間はわずかだけど、とても印象に残った曲。
異質さ・邪悪ではない不気味さ・謎めいた感じなどが高評価。
時計を思わせるチクタクな音が特徴的。

6位 勇者は征く

フィールドBGM。
世界崩壊後に印象が変わる曲で、序盤は勇者がただ旅をしているテーマなんだけどゾルデ撃破後に流れるのは勇者が決意を新たにするシーンという感じで好き。
冒険の旅も好きではあるけど、クリア後に聞ける機会が減るのが残念。

番外編 レースバトル

ウマレースのBGM。 いきなりG1ファンファーレになったから大笑いしてしまった。
すぎやまこういちで馬だったら、確かにこれだよねと。
ゆっくり聞ける瞬間が欲しかった。

過去作曲

正直、順位付けが難しい。
思い入れのあるドラクエSFC版の3と6なのでそのあたりのBGMが高得点。
DQ3出身の曲の評価が高いのは、自分の初ドラクエDQ3だからというのが大きい。
他の人の感想を見るとDQ5の曲に高得点を入れている人が多いから、好みの違いが出ていると思う。
ランキングには入っていないけど、DQ5関連の曲も使うタイミングが良かったと書いておく。

第1位 ほこら(DQ3より・伝説の鍛冶場など)

ほこらのBGMがDQ5の「聖(ひじり)」だったので出番がないと思っていたら、予想外の登場。
鍛冶場がロトの紋章の形をしていたのを含めて、ここからどうなるかすごく楽しみだった。
ケトス覚醒のタイミングでこの曲から「おおぞらをとぶ」に繋ぐのは完璧だった。

第2位 敢然と立ち向かう(DQ6より)

イベントシーンで勇者のテーマとして度々使われる曲。
何より使い方が熱くて、今までのドラクエはこういう曲の使い方をしなかったから新鮮だった。

第3位 精霊の冠&フォークダンス(DQ6より)

海底王国ムウレアのBGMだけど、海底都市だからカルベローナを連想する。
人魚イベントでこれを使った時点でDQ6のオマージュなんだなって。
DQ6にも人魚のイベントがある。
DQ6の没になった隠しテーマが立場の違う男女の愛だったのでは?という独自考察が存在し、その要素をひそかにと受け継いだロミア関連イベントはDQ6のオマージュとしていい選択だったと思う。
マーメイドハープとかDQ6の要素を短期間にガンガン詰め込んできたから、この辺りはすごく上手に作ったと思う。
フォークダンスはイベント終了時の祭りのBGMだけど、これを流されたら泣くしかない。

…音楽よりもエピソードの感想になってしまった。

第4位 コロシアム&戦闘~生か死か(DQ4より・仮面武闘会)

DQ4はプレイしたのが20代になってからなんだけど、これも印象が深い。
コロシアムの時点で「もしかしたらDQ4の戦闘BGM来るのでは?」と予想し当たってしまったという。
ただ、時渡りの迷宮で軽くネタバレされていた(過去作戦闘BGMが使われていたので出る気配があった)のが何とも。
それでも、このタイミングで使った演出センスが最高だと思う。

第5位 回想(DQ3より・デルカダールでのグレイグとホメロスの会話シーンなど)

DQ3でも使う場面がごくわずかで、オルテガの死に関わるシーンで使われるのみ。
でも、使うタイミングはとても良くて、悲しい曲ならこれだなと。
「回想」という曲名通りで、すごく好き。
SFC版・GBC版以外では使用されていないので、知らない人もいるかも。

第6位 勇者の挑戦(DQ3より・裏ラスボス戦)

勇者のつるぎ・真を入手した時点でこの曲が使われるフラグは立っていた。
説明文が「闇の衣を振り払う勇者の剣」だったから、まさか?とは思っていた。
ゾーマ戦のBGMという印象が強いのだけど、勇者が邪神に挑戦しているBGMだから勇者の挑戦で問題ないよねと納得した。
再登場してほしい曲として昔は話題になっていたけど、まさか本当にやるとは。
これを使うための準備として「希望はいずこへ」とか「序曲XI」を用意したあたり、周到だと思う。
順位が下なのは、他よりサプライズ感が薄かったため。
裏ボスに新曲を割り当てて欲しかったという若干のもやもやは残るけど、曲自体は好きなので再登場はうれしい。

総評

発売から半年たってから記事にしたけど、DQ11は作業用BGMとしてちょくちょく聞いている。