戦隊物のストーリーが基本的に同じという話

某所のアツマリで話題になったので記事にします。
戦隊物のストーリー構成が大体同じという話があったので、実例で紹介しましょう。
今回サンプルとするのは2014年の烈車戦隊トッキュージャー・2015年の手裏剣戦隊ニンニンジャー・2016年の動物戦隊ジュウオウジャーです。
ただし、ニンニンジャーは商品展開が例年より速いため、5話分ぐらい展開が前倒しされています。
また、ジュウオウジャーは見ていないので、wikipediaのエピソードリストなどを参考にするにとどめます。
そのため、一部間違いなどがあることをご了承ください。

メンバー一人ずつによるローテーションでのエピソード展開

3~5話1セットにして、各色それぞれの戦隊メンバーが主役となる会が順番に来ます。
序盤は人物掘り下げとして行います。 2クール目は、それぞれのメンバーが自身の得意分野を使って活躍するエピソードという形式になります。

11話前後に来る幹部との決戦・スーパー合体

スーパー合体とはロボット同士の合体を指します。
12話というのは1クールの終わりであり、ストーリーの一つ目の区切りです。
このあたり幹部との決戦や顔見世があり、敵の組織模様が見えてきます。 強敵との戦い・新戦力の披露と、目玉となる回です。

現実ではゴールデンウイークあたりに放映されるエピソードで、このあたりにグッズを売り込もうという展開がお約束です。

敵キャラとの因縁ある追加戦士

追加戦士とは後で登場する6人目のキャラクターを指します。 敵組織とつながりがあることが多く、最初は信頼できない人物として描写される傾向にあります。
ニンニンジャーは標準より登場が早いですが、基本的には17話前後で登場します。

  • トッキュージャーでの虹野 明/ トッキュウ6号は、敵組織であるシャドーの怪人が人間の姿になりつつ変身している。
    ストーリー中でも何らかの理由によってシャドーの人物と協力している回が複数ある。
  • ニンニンジャーでのキンジ・タキガワ / スターニンジャーには、敵側の牙鬼軍団の重要人物である十六夜久衛門が度々接触してくる。
    彼の真の目的が久衛門と同じ方向にあると告げて…
  • ジュウオウジャーでの門藤 操/ ジュウオウザワールドは、敵組織によって捕まえられて改造された一般人。
    登場して早々ジュウオウジャーと巨大ロボット対決をしている。

この追加戦士は「正義と悪の狭間で揺れ動く様子」「新しい仲間をどのように受け入れるか」「一度は敵対したあと、どう和解するか」というエピソードが描かれます。
追加戦士は目立つようにぶっ飛んだキャラをしていることが多いです。

ラスボスとの初対決、敗北からの再起

22話あたりで、2クール目の終わりとしてラスボスが行動を本格化します。
手始めとして戦隊メンバーと正面対決をします。
1回目の対決では敗北し、メンバーは散り散りになり絶望的な状況に追い込まれます。
ここで新たな巨大ロボットの新たな合体形態を使い、逆転勝利をおさめます。
ストーリー中盤の山場であり、巨大戦の見ごたえある良い回です。

味方側の隠された新規戦力

いわゆる基地ロボが登場するあたりのエピソードです。
30話以降に来ることが多いです。
戦隊メンバーに対して指示を出していた親玉キャラが今後の方針について解説するような回になります。
その上で、隠された巨大戦力に認められるために修行するエピソードが来ます。
ただ、トッキュージャーは認められるために修行するエピソードは来ませんし、ニンニンジャーは20話とかなり早めに来ます。
テンプレ通りのタイミングで来ているのは前後のキョウリュウジャージュウオウジャーですね。

クリスマス回での敵の幹部との大決戦

敵の最強クラスの戦力と戦います。
クリスマス商戦に対応するためにそれまで出ている巨大ロボットがフル登場し、全面対決を行います。
ちなみに、クリスマスをストーリーにうまく組み込んだトッキュージャーはいい構成だと思います。

本拠地の崩壊

最終回を目前として、本拠地が崩壊します。
ストーリーが完結するので、この後に出番を用意していないキャラが死亡する場合もあります。
ただし、この死亡も計画の一部であったり、敵の足止めであったりと無駄死ににはしません。
「世界を救えるのは自分たちしかいない」と決意を新たにします。

最終回間際の変身できない回

さまざまな理由により戦隊のメンバーが変身できず、戦うことが困難となる回です。
終盤の定番であり、1990年代の戦隊でも使われている展開です。
主な理由をあげると
1996年の超力戦隊オーレンジャーでは「バラミクロン」によってあらゆる機械が正しく機能しなくなり、変身システムが機能しなくなった。
1997年の激走戦隊カーレンジャーでは、100万年に1度零れる酒樽座の酒によって、車の守護星座が酔っ払って変身できなくなった。
カーレンジャーだから、こんな理由なんです。飲酒運転じゃ交通安全は守れないからね。
トッキュージャーではトッキュウ1号が訳あって他の4人から変身する力を取り上げ、一人で最終決戦に挑みます。
ニンニンジャーでは、大いなる力を持つ「終わりの手裏剣」をラスボスが手に入れたことにより変身の元となる力をすべて奪われてしまいます。
ジュウオウジャーでもお約束通りこの手のエピソードがあり、変身中に攻撃されて変身アイテムが破損します。

このあと、失った変身の力を自らの力で取り戻して再度変身します。
このエピソードは「借り物だった力を自分の力によって新たに作り直す」という形になります。
ただ、変身能力が技術によるものか神秘的な力によるものかで若干異なります。

この変身できない回は、敵の強大さを表す方法として使いやすいです。
なぜなら、そのあとはラスボスを倒す必要があるので変身した状態と正面で戦って打ち破るわけにはいかないのです。
また、主人公達の成長は既に頭打ちですので、ここに修行エピソードや新規アイテムを入れる場所はありません。
RPGのラスボスが一方的に有利なバリアを展開するのと似たようなものですね。

まとめ

以上、戦隊物のストーリー展開がほぼ同じであることを紹介する話でした。
あくまで、骨組みが同様であることを示すものですので、優劣の話はしていません。
また、この骨組みの上でどういったストーリーを組み立てるか、というのは作品ごとに個性が出ています。
ストーリー構成の研究をするのであれば、2シリーズ見て比較すると良いでしょう。

また、直接の関係はないですが今年1月から放映されている「新幹線変形ロボ シンカリオン」は、戦隊物のストーリー構成とほぼ同様の構造です。
玩具の販促アニメという点で、似たような構成になりやすいのでしょう。
同作の脚本はニンニンジャーの脚本と同じ人なので、同様の手法を用いりやすかったのだと思います。