DQ11個人的エピソードランキング

DQ11感想(気に入ったエピソード)

半年間放置してしまい、完全に波に遅れた感じあります。 エピソード名は作中で見られる旅のおもいでから。

1位 魔王ウルノーガ(命の大樹のもとへ)

このシーンだけPS4版のムービーと同じものが使われている。
色々あるけど、自分の中ではDQ11で一番盛り上がったシーンだった。
もちろんここから先も面白いのだけど、一番印象に残ったのがこれ。

ストーリー構成としても見事で、冒険のゴール・悪役の登場・主人公の敗北と完璧。
また「これからが真の冒険の気がする」という仲間のセリフもグッドだった。
伏線がウルノーガという名前だけであり、ホメロス自体が怪しすぎるのもあってよい感じ。
ストーリーの中で剣が闇に染まるという話があったり、勇者の話が度々登場したので今作のラスボスは勇者なのではないかと予想した。
これは半分正解だったので、個人的には満足している。
ルノーガは魅力ある悪役で、今作の好きなキャラを聞かれたら確実に入れるぐらい。
勇者のつるぎが魔王の剣に変わっていく瞬間の絶望感は素晴らしかった。
オーブを集めて命の大樹にいくのはDQ4天空城に到着したときに似ているが、そこでこんな絶望的な展開にするとか予想できない。

また、愛のこもれびから暗黒の魔手にBGMが変わるのも含めて、演出が完璧。
負けバトルまで用意しているのも上手。
直前のキャンプで不穏な気配を出していたり、何から何まですごい。

2位 最後の砦

直前の崩壊した世界と希望の炎(勇者は海の底)とセットで、崩壊した世界を見せつけられるシーン。
絶望感が大きすぎて素晴らしい。

このエピソードはグレイグ加入エピソードでもあるけど、グレイグは加入する伏線が何度か張られており、仲間になったときはグッと来た。
六軍王が出てくるあたりはダイの大冒険を思わせる内容で、いつものドラクエと違って少年漫画の雰囲気が強い。
アンデッド軍を用意したのも良い演出で、ドラゴンゾンビ・がいこつ剣士などここまで一度も登場したことのないゾンビ系が多数登場する。
ゾンビ系の登場を後半まで控えさせて、まとめて登場させることで世界が一変したことを表現するのが良かった。

3位 シルビアのパレード

急にふざけたエピソードが来たという印象だったけど、「魔王を倒して世界中の人を笑顔にするのが私の役目」というセリフの強さ。 フールフールのフリーザ感もよかった。

ストーリー前半で登場した時点でシルビアの正体は何かあると予想していた。
実は某国の王子などと魔法陣グルグルの1シーンをパロディして仕込んでいるのではと予想していたが、近い位置にあった。
クリア後のブチャラオ村のエピソードも考慮すると、シルビアはキタキタおやじの要素をうっすらと取り込んでいるのではないかと思ったり。

4位 この世の楽園グロッタ

人数がそろってきたかと思ったらこれだよ!
マルティナ再加入イベントだというのはわかりやすいのに、薄い本にあるようなテンプレ展開をやって来た。
デビルモードマルティナは個人的な性癖に会心の一撃を与えてきました。
(悪落ち・おねショタの2属性がヒットしていて、主人公×マルティナはこれをきれいに満たす)
もう、悪魔の子でもいいやって。
ただ、マルティナ関連の薄い本でブギーの出番が多いのは仕方ないとはいえ好きではない。

5位 記憶喪失のカミュ

気に入ったというよりは、構成の王道さで評価している部分。
記憶喪失→記憶を取り戻す+隠されていた過去が明かされる→敵は仲間キャラの身内だった、という王道展開。
そもそも、今さらになってカミュに妹がいたというエピソードが出てきて、彼女が黄金になる呪いを受けていたとあれば次のボスだと予想は付く。
予想は付くありがちな展開だが、「そうそう、こういうのが良いんだよ」っていうベタさ。
カミュの妹というのも、彼がDQ6の主人公に似ているというネタを取り込んでいる感じがあってよい。

6位 新たなる旅路

セーニャ再加入イベント。
あとは「ベロニカの最期」のエピソード。
さすがに今の時代に仲間キャラが死んで完全離脱するのはないだろうと思っていたので、完全な不意打ち。
「どうせドラクエだから生き返るだろう。ゲームシステム上の都合もあるし」と高を括っていたら、葬式・スキルパネル引継ぎで死を確定させた。
FF5をプレイしていた人から見れば、これは完全に死んだと思うしかない。
公式のエピソード人気投票で上位だったが個人的な評価が他に劣るのは、伏線やテーマ構成がしっかりしたエピソードが好きなため。
もちろんこのエピソードも高いレベルで構成されている。

その他

気に入ったエピソードだけならこうなるけど、今作はDQ3~6の各タイトルを意識したエピソードがそれなりみられる。 DQ4を意識した仮面武闘会とか、ユグノア王国関連がDQ5の曲多めとか、ロミアのイベントでフォークダンスと精霊の冠を使ってDQ6の印象を強くするとか。 今作のストーリーはロト3部作を意識した構成になっている中で、他のタイトルの印象を取り込んでくるのがうまい。

総評

気に入ったエピソードは、異変後のキャラクター個別エピソード主体になった。
(2~6位は再加入イベントで、キャラクターの掘り下げ部分である)
キャラクターの魅力をしっかり描くと言っただけあり、それはストーリー全体でしっかりやったなと。
仲間キャラの出番を順番に出す王道なシナリオ構成で、RPGのストーリーのお手本と言える。
ツッコミを入れたくなるようなシーンも無く、本当にすごい。 ありがちな展開が多いが、むしろそういうのを見たいので逆に気に入っている。